2008年度前期 力学

科目の
ねらい

自然科学の方法は,実験・観察から現象にあてはまる法則性を発見・演繹 することによって発達してきた.自然科学の中でも『力学』は,現象の捕え方 や数学による表現が最も早く確立された分野である.

毎回の講義では,演示実験とその実験データにもとづき,データ解析を通して 自然科学の方法を理解することを主眼とする.ここでは題材を物理学にとっては いるが,物理学そのものよりも,データの扱い方やそこから法則性を導き出すこと を通して,自然科学の方法を理解してほしい.こういった講義は,将来にわたって 有用だと思う.

さらに,毎回の講義では,演習問題を行う。演習によって講義内容の理解を 深めてほしい.

教科書 なし。
参考書 赤野松太郎ほか『医歯系の物理学』(東京教学社)
学生への
メッセージ
どしどし質問してください.学生の質問が,講義の宝です.
回数日程 授業項目 授業内容 演習問題
14/11 国際単位系 国際単位系の定義を理解する。
組立単位を理解する。
物理学の基礎 No.1
24/18 運動の表わし方 平均の速さを計算する.位置と速さの関係を知る. 動力学 No.1
34/25 速さ,加速度 運動学と微積分の関係を学ぶ. 動力学 No.2
45/9 運動の法則(1) 加速度と力の関係を学ぶ. 動力学 No.3
55/16 運動の法則(2) 加速度と質量の関係を学ぶ. 動力学 No.4
65/23 Newtonの運動方程式 運動方程式の成り立ちを知る. 動力学 No.5
75/30 運動方程式を解く(1) 運動方程式のしくみ
落下運動
動力学 No.6
86/6 運動方程式を解く(2) 雨滴の運動 動力学 No.7
96/13 運動方程式を解く(3) 放物運動 動力学 No.8
106/20 運動方程式を解く(4) 惑星の運動 動力学 No.9
116/27 運動方程式を解く(5) 振動運動 動力学 No.10
127/4 仕事 仕事の定義を理解する. 動力学 No.14
137/11 力学的エネルギー エネルギー保存則を理解する. 動力学 No.16
14  夏休みの宿題   WebClassへ
159/12 まとめ