20010年度秋期 放射線科学

科目の
ねらい

放射線は人間の五感ではとらえられず,恐ろしいものという感覚だけがある。 確かに放射線被曝は生命に重大な影響を与えるが,日常生活の中でさまざま に利用されていることも事実である. 放射線を使用する利益と危険度を比較して,利益が勝れば被曝を最小限 に抑えつつ使用をするというのが現在の立場である.

放射線を使用する施設では,使用を管理するために『放射線取扱主任者』 という監督者をおくことが定められている.この講義は,その資格試験対策を 主眼におきつつ,放射線全般の理解を目指している.

教科書 『放射線入門』鶴田隆雄(通商産業研究社)
参考書 飯田博美『放射線概論』(通商産業研究社)
日本アイソトープ協会『放射線取扱の基礎』(丸善)
学生への
メッセージ
どしどし質問してください.学生の質問が,講義をより 良いものに変えます.
回数日程 授業項目 授業内容 演習問題
19/15 放射線物理学(1) 原子核の構成,結合エネルギー  
29/22 放射線物理学(2) 原子核の壊変と放射線  
39/29 放射線物理学(3) 壊変法則  
410/6 放射線物理学(4) 荷電粒子と物質との相互作用  
510/20 放射線物理学(5) γ(X)線と物質との相互作用  
610/27 放射線物理学(6) 核反応,中性子と物質との相互作用  
711/10 放射線化学(1) 放射性核種,放射系列  
811/17 放射線化学(2) 放射能  
911/24 放射線化学(3) 放射平衡  
1012/1 放射線生物学(1) 放射線影響の分類  
1112/8 放射線生物学(2) 分子レベルの放射線影響  
1212/15 放射線生物学(3) 細胞レベルの放射線影響  
1312/22 放射線生物学(4) 組織・臓器レベルの放射線影響  
141/12 放射線生物学(5) 全身レベルの放射線影響  
151/19 放射線生物学(6) 内部被曝  
161/26 秋季試験    

演習問題の解答は こちらへ。