科目の特徴・ねらい | 歯科医師として,放射線は無くてはならない道具である.
しかし,その基礎となる物理学は,量子力学・原子物理学・原子核物理学
など広い領域にわたっている.この講義では,この広い領域をコンパクトに
体系化することを目的とする. この講義では,後期に履修する「放射線物理学」の基礎となり,中学校で 学んだ理科(特に電磁気分野)との橋渡しをすることである。高校物理を 履修していない学生にも理解できることを目標とする. |
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参考書 | 西臺 武弘『放射線医学物理学』(文光堂) |
学生へのメッセージ | どしどし質問してください.学生の質問が,講義をより良いもの に変えます. |
回数 | 授業項目 | 授業内容 |
第1回 4/6 |
国際単位系 | 基本単位が列挙できる. 組立単位を説明できる. |
第2回 4/13 |
中学理科の復習 | 電流・電圧の単位を述べることができる. 電流の正体を説明できる. |
第3回 4/20 |
エネルギーと仕事率 | エネルギーと仕事率の定義を述べることができる. また,これらの単位を基本単位で表わすことができる. |
第4回 4/27 |
波の表わし方 | 波を表わす物理量と,その単位を列挙できる. 振動数や波長による波の分類ができる. |
第5回 5/11 |
波のエネルギー 光のエネルギー |
波と光のエネルギーが計算できる. 光の粒子性を示す実験を説明できる. |
第6回 5/18 |
電子の波動性と電子顕微鏡 | ド・ブロイ波長について説明できる. 電子顕微鏡の波長を計算できる. |
第7回 5/25 |
制動X線 | X線の発生装置を説明できる. X線の波長を計算できる. |
第8回 6/1 |
原子構造 特性X線 |
原子模型を説明できる. 特性X線を説明し,その波長を計算できる. |
第9回 6/8 |
原子核の構成 | 原子核の構成要素を列挙できる. 同位体とは何かを説明できる. |
第10回 6/15 |
原子核の質量とエネルギー | 原子質量単位を説明できる. 結合エネルギーを計算できる. |
第11回 6/22 |
原子核の崩壊 同位体(アイソトープ) |
原子核の崩壊と放射線を説明できる. また,その種類を列挙できる. |
第12回 6/29 |
崩壊法則と半減期 | 半減期を説明できる. 放射能の大きさを計算できる. |
第13回 7/6 |
放射能に関する単位 | 放射線に関する単位を列挙し,その説明ができる. |
第14回 7/13 |
まとめ |